ボリビアへ〜プーノからラパスへ
(7月20日)
今日はプーノからラパスへバスで移動します。初の陸路による国境越えで少しどきどきです。人が優しく、ご飯も美味しいペルー、去るのは少し寂しい気持ちもしますが前に進まなければなりません。
ペルーの特徴は一言では言い表せないので、それぞれの都市をご覧いただくしかないのですが、訪れる場所によっている住む人の文化も所得水準も大きく異なる印象があります。私たちは訪れていませんが、他の外国人旅行者によるとコンドルの見ることができるアレキパも素晴らしい町だといいますし、あと(私たちは興味がありませんが)ナスカもありますね。プーノで聞いた話では、プーノで観光業が大きく発展したのはこの10-20年ほどだといいます。フジモリが大統領になり治安が全体的に改善したことが非常に大きいようで、クスコやリマの治安も一昔前に比べると見違えるほど良いそうです。観光業が盛んになるというのは、平和であるということと同義なんですね。ペルーが、これからも順調に発展していくことを願ってやみません。
さようならプーノ
(朝のプーノのバス乗り場。中はモールのようになっており、結構広い。余談ですが、南米旅行はスペイン語ができると難易度がぐっと下がると思います。言葉さえ通じれば、わからないことがあればまわりに聞けばよいし、押し込まれてもなんとでも言い換えせますからね。スペイン人やメキシコ人は、母国語で様々な国をまわることができて得だと思います。また、全体的な傾向として、南米の押し込みはアジアの押しの強さに比べたら大したことありません。アジアでは、明らかに貧しい身なりの子供に土産物を強引に売らせたりしますけど、ああいうのは南米では比較的少ない気がします。これ本当)
(本日のバスはこちら!ホテルのおじさんお勧めのバス会社です。バス会社の名前は忘れましたが、ホテルを信用しているから、紹介されたバス会社も信用する。途上国では信用が基本です。ラパスまでのバスの値段はひとり10ドルちょっと。安い!)
(朝のチチカカ湖。向こうではありふれた風景ですが、今見返してみると一枚一枚の写真が大変インパクトがあります)
(こんな土ぼこりだらけの路地を通り過ぎ)
(湖に浮かぶ段々畑を横目に見ながら、バスは一路ボリビアを目指して行きます)
ボリビアへ国境を越える!
そんなこんなでウトウトしていると、バスは昼前にはペルーとボリビアの国境へ着きます。順番としては、ペルー側に両替所があるので換金する→ペルー側の国境で警察官のチェックを受ける→出国審査をしてスタンプを押してもらう→門?を通ってボリビアへ入国→ボリビアの入国審査をする、という順番。なぜか、陸路で国境を越えるとワクワクするのが人の性のようで、旅行者はみんな大はしゃぎして国境で写真をとっています。かくいう私も、撮りましたけど!
(ペルーより、国境の石門を望む。人をおろして、バスと荷物は先にボリビア側に行ってしまいます)
(これが国境です!)
(国境には、こんな埋め込みが!後で行くボリビアとチリの国境には、こんな立派なものありませんでしたが、、)
ボリビア最初の町、コパカバーナ
バスはボリビアの国境の町、コパカバーナに着きます。ブラジルのリオデジャネイロにもコパカバーナというリゾート地がありますが、響きは似ていてどちらも水辺にありますが、もちろん全然違います。ここでペルーから乗って来たバスとはお別れし、ラパス行きのボリビアのバスに乗り換えます。
(コパカバーナの町。特にこれといって何があるわけでもない小さな町ですが、市場、土産物屋、レストランなど一通りのものはあります。また、白く立派な教会があります)
(この日はキリスト教に関係するお祭りをやっており、これらの売り場はすべて地元の人向けのものです。カラフルな花や飾りをつけた車が教会に乗り付けたりしていました。アンデスでは、総じて色使いが鮮やかですね)
(広場で買ったサルテーニャ。これが、驚くほどに美味しい!しかもたったの1ドルです)
(こちらは、地元の人向けの軽食屋?で食べたフライドチキン。お味は、、まあまあ。お店をやっているのはみな中学生か高校生ぐらいの子供たちです。ボリビアでは子供が働いていることが結構多く、労働基準法で子供は働いてはいけないとかそういう概念はないようです。南米の最貧国だからか、、)
(こちらのバスに乗り換えて、ボリビアの(事実上の)首都ラパスを目指します。はっきり言って、ペルー側のバスよりボロいです、、)
チチカカ湖をわたる船で、ボリビアでは人の値段が安いことを悟る
コパカバーナを過ぎると、道がペルーとは違ってボコボコになってきて、ああボリビアってインフラに投資するお金がないんだなあと身に染みて感じられます。インフラに投資するお金がなく、人の値段が安いんだろうなあと改めて感じたのは、チチカカ湖をボートで渡る時です。
(チチカカ湖をボートで渡ります。バスもボートの上に乗ってゆらゆらと湖を渡ってきます)
(私たちが乗ったボートはこんな感じ。見た目は何てことないのですが、強風にあおられてめちゃくちゃ揺れます。アマゾンで信頼できるガイドがついた信頼できない小舟に乗るよりも、チチカカ湖で安全意識の低い地元の人と乗って揺れまくる中型船の方がずっと怖いです。たぶん、この船が転覆して湖に投げ出されても、助かるも助からぬも自力次第で、助からなくても何の保障もないことは確実です。こういうのを、人の値段が安いと言います。おそろしやボリビア)
(湖を抜けて走って行くと、途中でペプシの工場があります)
(こちらはコカコーラの工場。アマゾンの奥地に行っても、ボリビアの山奥に行っても、コカコーラは必ず売られていて、どこの国の人も大好きです。このコカコーラのたくましい商魂には本当に感心させられます)
ラパスに無事到着
バスは泥棒市で有名なエルアルトを通り過ぎ、いよいよラパス市街に入って行きます。世の中では高台がお金持ちの住むところであることが多いですが、ラパスは標高が高すぎて(3,650m)、酸素の薄い高いところにはお金のない人が、酸素が濃い(?)盆地の低いところにお金持ちが住んでいます。バスは盆地の高台から入って、するすると坂道を盆地の低地に降りて行くので、貧しいエリアからスタートして中心地に降りて行く、とそんな進み方です。
(バスで通り過ぎるラパスの街並。ここはまだ高いところ)
ホテルはサガルナガ通りというラパスでも観光地としてメジャーな通り沿いにとっていたのですが、バスターミナルからは少し距離があり、どうやって行こうかなと思案していました。ところが、バスが停まったので外をみたら、そこに私たちの泊まるHotel Sagarnagaがあるじゃあありませんか!「ここが、観光客が多くいるサガルナガ通りです〜」という感じのアナウンスがあり、ほとんどのお客さんがここで降りて行きます。何ともラッキー。
(ホテルから見たラパスの町)
(同じく、ラパスの夜景)
この日は、ホテルのまわりを軽く探索した後、けんちゃんという長期旅行者にとても有名なラパスの日本食料理屋で夕食をとりました。けんちゃんの話はまた明日に書きたいと思います。
明日は、一日ラパス観光です。
ラパスの宿
サガルナガ通りにある有名なホテル。ツインで一泊30ドル。物価の安いボリビアにしてはそれなりに値段がはりますが、ロケーション良し、ホットシャワー良し、(エレベーターに近ければ)部屋でWifi良し、と特に文句のつけどころはありません。観光の中心地にありロケーションが良いのが最大のポイントですね。スタッフも英語が通じたり通じなかったりですが、皆さんとても親切でしっかりしていました。洗濯のサービスもあり便利。貴重品ボックスはないので、終日出かける時は貴重品を鍵をかけたバックパックにまとめてフロントに預けました。部屋が冬でも少し寒いので、ヒーターをフロントにお願いしてレンタルした方が良いかもしれません。