マチュピチュ(2)〜天空の大遺跡、必見

(7月16日)

マチュピチュ、すごい

日本でもすっかり有名で、私の友人知人の間でも行ったことのある人がちらほらいるマチュピチュ。でも、ホントにそんなに凄いのかな〜、アンコールワットの方がイケてるんじゃないの?とも思っていたマチュピチュ

行ってびっくり。本当に凄いところでした。みなさん、足腰が弱る前に是非訪れてみて下さい。

f:id:career-mountains:20130716075213j:plain
(ワイナピチュ山頂より、マチュピチュを臨む)

いくつかQ&A

これだけでマチュピチュについては終わってもいいんですけど、あまりにも寂しいのでQ&A形式でもう少し書き足します。

何がすごい?

標高2400mのまわりに何もない高山の中に、忽然と巨大な遺跡が広がっているという絵の迫力が凄いです。一つ一つの遺構も、神殿や住居など様々な工夫がこらされていて面白く、ガイドブックを片手に、あるいはガイドの解説を聞きながら、もちろん楽しめると思います。しかし、ワイナピチュの頂上からマチュピチュの全景を見渡し、これがスペインからの徹底的な破壊を免れたインカ帝国の唯一の都市で、20世紀初頭に探検家に発見されるまでジャングルに覆われていたと思うと、その感慨は言葉には言い尽くせません。言葉ではなく、行って何かを感じる場所、それがマチュピチュです。

f:id:career-mountains:20130716111557j:plain
マチュピチュ遺跡とワイナピチュ)

ワイナピチュって何?行った方がいい?

ワイナピチュは、マチュピチュ遺跡の後ろにある高い山です。マチュピチュが「年老いた峰」、ワイナピチュは「若い峰」であり、インカの人々はこのふたつをセットで考えていたとか。それはともかく、足腰に自信があるなら(年老いていないなら)、ワイナピチュには是非登っていただきたいです。ワイナピチュはガイドブックではやたらと危ないと書かれていますが、健康なおじさんまでであれば登るのに何の問題もありません(ちょっとよれよれしたおじいさんになると無理かも)。山道は急ですが、時間をかけて頑張れば十分に登れます。ただ、頂上はごつごつした岩しかなく、良い写真を撮るために頑張って、すべって転んだら死ぬしかないので、気をつけた方がいいと思います(私のまわりにたくさん観光客がいましたが、もちろん誰も落ちていません)。

f:id:career-mountains:20130716085449j:plain
(ワイナピチュ中腹よりマチュピチュを臨む)

ワイナピチュのチケット手配はどうすればいい?

マチュピチュもワイナピチュも事前に入場券を入手しておく必要があり、特にワイナピチュは一日の入場制限が400人までと決まっているので早めの手配が必要です。私たちがワイナピチュのチケットを買ったのはマチュピチュ訪問の約1ヶ月半前でしたが、すでに希望の日時のワイナピチュチケットは売り切れ近くなっていました。

公式ホームページ(http://www.machupicchu.gob.pe/)からチケットが購入できるのですが、クレジットカードの認証などいろいろなところがうまく動作しないことがあるようです(すんなりと手続きできる人もいます)。私たちも公式ホームページでうまくチケットを買うことができず、結局こちらのサイト(http://www.ticket-machupicchu.com/)で購入しました。公式ホームページより若干値段が上がりますが、確実に購入できます。ホームページを見ると、おいおい信用できるの、という感じですが、私たちは買えて問題ありませんでしたし、他にもこちらで購入している方がいるのはネット上で確認済みです(とはいえ、何かあっても責任はとれませんけど、、)。まあ、大丈夫だと思いますよ!

ワイナピチュとマチュピチュで、どれぐらい時間をかける?

私たちは、朝6時30分にマチュピチュ遺跡正門に到着、7時30分にワイナピチュ登頂開始、ワイナピチュ登頂とマチュピチュ散策を終えて13時頃に遺跡を出ました。ワイナピチュではかなりゆっくりしましたが、マチュピチュはバスの時間を気にしながら結構急いで見たので、もう1時間ぐらいマチュピチュを見る時間があっても良かったかな、とも思います。しかし、この時間配分で一通り見るべきは見ました(ただし、ワイナピチュの裏にある月の遺跡には行っていません。ほとんど行く人はいませんが)。ご参考まで。

マチュピチュ遺跡の隣にあるホテルのビュッフェはどう?

Peru Railで、マチュピチュ遺跡の隣にあるMachu Picchu Sanctuary Lodgeのランチビュッフェ券を30ドル強で購入することができます。遺跡を堪能した後の贅沢気分に、何となく買ってみたのですが、個人的には30ドル強の価値があるかは疑問です。料理はそれなりに美味しいですがそれなりの域を出ないですし、別に遺跡から汗だくで帰って来てローストビーフが食べたいかと言われたらそういうわけでも。料理の質で言えば前日のIndio Felizの方が高いですし。まあ、遺跡から出てすぐに休めるのは魅力と言えば魅力ですが、もしももう一度マチュピチュに行くことがあれば、私はさっさとバスでふもとに降りて昼食をとると思います。

そんなわけで!マチュピチュを堪能し、再びPeru Railでクスコに戻ります。

f:id:career-mountains:20130716150842j:plain
(帰りの車内では、サービス精神旺盛な乗務員さんが、地元の踊りを再現してくれたり、ペルー産の洋服を用いたファッションショーを開催してくれたりします。正直、山に登った後なので眠らせて欲しいんですけど、、。ショーはマチュピチュへの行きの電車でやればいいのに。それはともかく、Peru Railの職員の皆さんは皆さんとても親切で良い人たちです。あと、男性職員が着用している制服のコートがかなりカッコいい。売ってくれ。)

良い一日だったけど、疲れた!というわけで、明日はクスコで休憩です。

マチュピチュ(1)〜優雅な鉄道の旅で、山間の温泉街?を目指す

(7月15日)

マチュピチュへは、鉄道で

クスコの宿に大きな荷物を預け、今日はマチュピチュへ出発です。マチュピチュへはPeru Railという鉄道で向かいます。並走している他社のバスもあるのですが、山間の鉄道に乗ってみたかったので、Peru Railを使うことにしました。

Peru Railには駅が5つあります。クスコ市街にほど近いWanchaq(ワンチャック)から始まり、Poroy(ポロイ)、Urubamba(ウルバンバ)、Ollantaytambo(オリャンタイタンボ)、Machupicchu(マチュピチュ)です。マチュピチュへのチケットは通常はポロイ発マチュピチュ着で買い、私たちもそのチケットをホームページで事前購入していたのですが、雨期に土砂崩れがあって一部区間が不通のため、ワンチャック駅に集合しそこでPeru Railが用意したバスに乗ってウルバンバまで行き、そこから鉄道を使うというルート行き方になりました。

正直なところ、バスの旅はつらく、鉄道は本当に楽です。ワンチャックからウルバンバまでの道は、リマほどではないもののそれなりに舗装されている道です。しかし、山道をゴトゴトと揺れ右に左に振り回されながらバスに乗るのは、思った以上にしんどいです(バックパッカーのバス長距離移動とは比べるべくもありませんけど)。それに対して、ウルバンバから乗った鉄道の快適なこと快適なこと。揺れも少なくスペースも十分、車窓を眺めながら優雅な気分です。途中のオリャンタイタンボでは、山に段々に広がる遺跡を車窓から見ることもできます。正直、ポロイから鉄道に乗りたかった、、。恨めしや崖崩れ。

f:id:career-mountains:20130715061639j:plain
(ワンチャック駅。クスコ市街から、タクシーでとても近いのが良いところ。ポロイ駅はクスコ市街からだいぶ離れており、タクシー料金もそれなりにかかるらしいです)

f:id:career-mountains:20130715082418j:plain
(お待ちかねのペルーレイル。何だかかっこいい!)

f:id:career-mountains:20130715083931j:plain
(車内は広々し、天井はガラスで景色が見やすくなっています。電車のチケットにはクラスが3つありますが、これは真ん中のクラスの電車です)

f:id:career-mountains:20130715092013j:plain
(途中で見られる遺跡。基本的に、川沿いをずっと電車は走って行きます)

マチュピチュは、箱根?

マチュピチュ駅を出たら、頼んでいないのに宿から案内の人が来ていました。これはサプライズで、その親切さにびっくり。午後は、マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡までのバスチケットを購入し、あとは村をブラブラして過ごします。マチュピチュ村は、マチュピチュの観光のためにここ数十年で発展した村ですが、雰囲気はまるで箱根です。村の外れには温泉もあるらしいのですが、私たちは面倒だったので行きませんでした。

f:id:career-mountains:20130715112130j:plain
(宿の目の前を、線路が走っています。電車ももちろん走っているので、要注意)

f:id:career-mountains:20130715132739j:plain
(これ、どう見ても箱根でしょ。ただし、歩き回っている旅行者は欧米人ばかりです。たまに日本人もいます)

f:id:career-mountains:20130715134316j:plain
(宿のお姉さんに、コピーがとれるお店を案内してもらうところ。右に男の子はお子さんです。こちらの子は制服を着ます。かわいいですね〜)

マチュピチュの夕食

夕食は、歩き方に乗っていたIndio Felizでとりました。どんなもんかな〜と思って行ったのですが、これが大満足。ひとり20ドル弱で、かなり美味しいフレンチ風ペルー料理(?)を食べることができます。翌日、マチュピチュ遺跡の隣にある五つ星ホテルのレストランでも昼食を食べましたが、そんなところよりもこちらの方が圧倒的に美味しいです。予約が必要と歩き方には書かれていますが、日が落ちる前の早めの時間に行けば予約は不要です。欧米人の夕食時間は遅いですから。ぜひ、地元の素材をふんだんに使ったこちらの料理を食べてみて下さい。

f:id:career-mountains:20130715152122j:plain
(店構えは若者向けのバーのようだが、、中の雰囲気はもう少し落ち着いている)

f:id:career-mountains:20130715160220j:plain
(この地元のマスを使った料理がめっちゃ美味しいですってば。スープも美味しいです)

マチュピチュの宿

Adelas Hostel

ダブルルームで一泊60USドル。クスコの宿と10ドルしか変わりませんが、ここはマチュピチュなので、設備はだいぶ劣ります。Wifiもロビーのみ。しかし、ホットシャワーもしっかり出ますし、スタッフも良い人ばかりで、総合するととても良い宿だと思います。お願いもしていないのに駅まで迎えに来てくれたり(駅から歩いてすぐなのですが、地図と照らし合わせてもぱっと場所がわからないかも)、コピーをとりたいと頼んだらコピー屋まで案内してくれたり、とても親切です。私たちが泊まった晩には、他にも日本人の宿泊者がいたようです。また、遺跡行きのバス停もすぐ近くで便利です。おすすめ!

f:id:career-mountains:20130716141036j:plain
(宿の人がお土産にくれた、宿の名前が入ったペン立て。宿の名前( ADELAS HOSTEL)も、MACHU PICCHUの地名も、両方とも途中で切れている、、のですが、ホスピタリティ溢れるお土産だと思いませんか。親切なスタッフのそろった、とても良い宿です)

明日は、早朝からマチュピチュ遺跡に挑みます!

クスコ(1)〜標高3400mの古都、高山病対策はしっかりと

(7月14日)

イチかバチかの高山病

朝一番の飛行機で、リマからクスコへ向かいます。クスコは標高3400mの山間の高地に空港があり、午後になると霧が出て危ないという理由があるらしく、飛行機の発着が朝に集中しています。

クスコに向かい上で一番気にかけないといけないのは、高山病です。少し調べるとわかりますが、3000mを越える場所に飛行機などでいきなり移動すると薄い酸素に体が順応できず、頭痛や吐き気などを著しく催すという大変いけていない病気(症状)です。実際、私はクスコよりもさらに標高の高いプーノで、バスの移動中グッタリと横になって何もできないでいるかわいそうなフランス人男性に会いましたし、日本人でもクスコなどでこの症状に見舞われる人は相当数いるようです。さらにやっかいなのは、これにヒットするかしないかは個人差があり、自分がヒットするかは行ってみないとわからないということ。

詳しい対策は検索するとすぐに出てくる(例えばこちら)ので調べていただきたいのですが、事前に薬を飲むという予防法があります。で、クスコに出発する日にリマの空港の薬局で「高山病対策の薬ある?」と聞いたら、「Acetak」という薬を出されました。これは、日本では「ダイモアックス」という名前で処方されている薬で、日本の場合は医師の処方箋が必要ですが、ペルーでは薬局で普通に買えます。(私のうろ覚えによれば)本来は緑内障のための薬なのですが、飲むと血管を拡張させて血液の循環を良くする効果があり、高山病の初期症状を抑えるのに力を発揮するとか。これを高山に行くはじめの何日か飲んで、体を高山に順応させれば、その後は薬なしで高山病の悪夢から逃れられるはず、というわけです。

結論としては、クスコに行く日の朝からこのAcetakを飲み始めた結果、私たち夫婦は高山病に合わずに済みました。どちらかというと私の方が高山に強いようで私は2、3日で飲むのをやめましたが、妻は念を入れて5日ほど飲んでいたと思います。上記のかわいそうなフランス人男性は夫婦で来ていたのですが、妻が私たちと同じ薬を服用して高山病にならず、旦那は違う薬を服用して全く効果がなく死にそうになっていました。そんなこともあり、Acetakは効果があるんだろうなあという印象を(素人ですが)持っています。

ちなみに、 Acetakはリマの空港で一箱(20錠)で90sol(30ドル以上)したのですが、クスコの町の薬局(インカファーマ)では35sol(約12ドル)で買えました。値段が違いすぎるのではないか、、とも思いますが、ケチってクスコに着いてから薬を探して、探している間に手遅れになっても困るので、クスコに入る前に調達した方が良さそうです。リマの町の薬局で売っていれば、そこで買うのが一番良さそうですが、確認していないのでわかりません。

クスコの宿

Los Apus Hotel & Mirador

一泊ツインルームで約70USドル。クスコは概して安全だと思いますが、そうは言っても夜に中心部のアルマス広場から大きく離れて歩き回るのはやめた方がいいと思います。この宿は、アルマス広場から歩いて数分のところにあり、少なくとも夜9時ぐらいまではアルマス広場から歩いても大丈夫です(ただし、途中で人通りの少ない小道を通る必要がある)。ロケーションとしては良い場所にあると思いますが、女性の一人旅で夜も動きたいということであればアルマス広場に近接する宿を探した方がいいかもしれません。もちろん、昼間は何の問題もありません。

(南米を旅行して感じたのは、観光の中心からどれだけ宿が離れているかは非常に重要だということです。どこに行ってもアルマス広場は警官も多く深夜まで出歩いても大丈夫なところが多いですが、そこから二本も道が離れたら真っ暗でとてもだけど危なくて夜は歩けないということもあります。特に、夜出歩きたい場合は宿が町の中心部に近いかはかなり重要です)

設備もよく、私たちが泊まった部屋にはバスタブがありました。また、私たちの泊まった部屋のバスルームの壁はインカ時代の城壁そのまま(!)で、これにはびっくりしました。他にも、バルコニーの付いた部屋などいろいろとバリエーションがあるようです。受付のお姉さんもとても親切で良くしてくれ、ボーイのお兄さんもチャーミングです。また、マチュピチュに行く時は大きな荷物を預かっておいてくれました。全体として、とても良い宿でお勧めです。

f:id:career-mountains:20130714083652j:plain
(写真がぼけていますが、この壁はインカ帝国時代のものです)

f:id:career-mountains:20130714083937j:plain
(ホテルのロビーを客室側から。食事はこのエリアでとりますが、朝夕は寒いのがこのホテルの唯一の難点(お願いすれば、ヒーターを入れてもらえます))

午後のツアーまで少し町歩き

午後のツアー開始まで少し町を歩きます。マチュピチュから戻った後にプーノまで行く際のバスチケットを買いたかったのですが、ホテルで紹介してもらった売り場がこの日は休日で閉まっていたので断念。アルマス広場では、何かのお祭りをやっていました。

f:id:career-mountains:20130714105935j:plain
(広場に集まる子供たち。この後大雨が降って、お祭りは中断していました。。)

f:id:career-mountains:20130714113232j:plain
(アルマス広場からホテルに戻るには、この小道を通る必要があります。昼間は何の問題もありませんが、夜は人通りがある時に通りたいところ。写真では暗いですが、実際は趣があって良い小道です)

クスコの主要遺跡を巡るツアーに参加して、疲れきる

クスコに朝着いて、高山病の予兆を感じなかったので、午後はホテルでクスコの主要遺跡を巡るツアーに申し込みました。まず、クスコの中心部にあるカテドラルを訪問、続いてインカ帝国の遺跡の上に建てられたサント・ドミンゴ教会を訪れ、それからクスコの郊外にある主要な遺跡(サクサイワマン、ケンコー、タンボ・マチャイ)を巡るツアーです。

このツアーで私が覚えているのは、クスコがインカ帝国の首都で政治的に重要な町であり、マチュピチュインカ帝国にとっては全く重要な都市ではないというガイドの力説、クスコの郊外に巨大な石組みの遺跡がたくさんあったこと、ぐらいです。なぜあまり覚えていないかというと、吐き気や頭痛といった高山病の症状はなかったものの、プチ高山病の症状で足が異様に重く、夜7時まで続いたツアーであまりにも疲れきってしまったからです。午後を空けておくのももったいないなと思って参加したツアーでしたが、おとなしく休んでいた方が良かったかもしれません。

f:id:career-mountains:20130714151549j:plain
(サイサイワマンの遺跡群。何でも、この見事な遺跡が保護されるようになたのは20世紀の前半からで、それまでは、家の壁などを作るためにこれらの遺跡の石はどんどん切り出されて使われていたそうです。ええ、それまでずっと遺跡を破壊してきたの!?という感じですが、どこの国に行っても、1930年〜1950年代ぐらいにかけて、過去の文化遺産を保護する枠組みが整えられはじめた印象があります。郊外の遺跡群は、ちょっと入場料が高かったです。いくらだか忘れましたが)

f:id:career-mountains:20130714162137j:plain
(途中で見かけたアルパカかリャマの大群。どちらかはしっぽが下向きで、どちらかはしっぽが上向きです。どっちだったかな、、)

ペルー料理は美味しい

この日は、プチ高山病であまりにも疲れたので、ホテルで夕食をとりました。ペルー料理のクリオージャを食べましたが、これがうまい。総じて、ペルーは料理が美味しい国だと思います。素材の旨味を理解しているお国柄で、日本人の口に合うような気がします。

f:id:career-mountains:20130714192408j:plain
(クリオージャ。クリームスープで、中にパスタのような麺が入っています。このスープを私は2回食べたのですが、メニューの具材には「卵」と書いてあるのに、1回目は卵がなく2回目は卵つきでした。そして、明らかに1回目は2回目よりも麺が多かった。私の予想では、1回目の注文時には裏でコックがこんなことを呟いていたはずです。「あー、今日はもう卵がない!仕方がない、卵なしで麺を多めにして、客から卵がないとクレームをつけられたら麺を多くしておいたと言い訳して許してもらおう」私は、卵はいらないから麺を多くして欲しい派なんですけどね、、)

そんなわけで、プチ高山病の体に鞭打って頑張った一日も終わり。明日は、マチュピチュへ移動します。

リマ(2)〜海沿いの大都会で久しぶりの刺身!

(7月12日〜13日)

イキトスからLAN航空を使い、リマに戻ります。リマでは少し良いホテルに宿をとり、翌日は終日リマ観光です。しかし、アマゾンの疲れが抜けきれず、昼近くなってからの遅いスタートになりました。

リマの宿

Hotel Miraflores Lodge

リマには新市街と旧市街があり、新市街の方が治安がよく宿をとるにも無難と地球の歩き方に書いてあったので、記載を信じて新市街に宿をとりました。Hotel Miraflores Lodgeは新市街(ミラフローレス地区)にある三ツ星のホテルで、一泊二人で60USドル強。新市街と旧市街を結ぶメトロポリターノ(バス)の駅まで数ブロック、ラルコ・マルという大きなショッピングモールなどの新市街の観光名所も徒歩圏内、周囲の治安もよく、ロケーションは良いです。設備も整っており、中庭の吹き抜けが気持ちよく、朝食もチーズとハムが豊富で美味しいなど、値段に対してお得な良い宿ではないでしょうか。

f:id:career-mountains:20130713104407j:plain
(ホテルの廊下から中庭を臨む。外壁の上に有刺鉄線がばっちり張られているあたり、やっぱり南米では治安に気をつけないといけないのねと思わされます)

メトロポリターノで移動

まず、新市街から旧市街へ移動。メトロポリターノという専用レーンのバスを利用します。カードにチャージをして運賃を払う方式で、カードの買い方と使い方がわからずにまごまごしていたら、係員のお姉さんが親切に教えてくれました。係員のお姉さんはバスの駅マップを持っており、これは役に立つので是非ゲットすべし。

f:id:career-mountains:20130713110828j:plain
(この駅から旧市街へ)

とりあえずアルマス広場へ

f:id:career-mountains:20130713120100j:plain
(アルマス広場からカテドラルを臨む)

とりあえず、旧市街の中心であるアルマス広場に行き写真をパチリ。この立派な建物は教会です。この後、ペルー各地や、ボリビアなどを訪れてどこでも感じることですが、南米各国の歴史は大きくは似ているところがあって、先住民の時代→武力とキリスト教を用いたスペインによる征服→スペインからの独立→独裁政権→民主化、という経路を多くの国が通っています。教会に行くと、キリスト教を布教する過程で現地のヒトの関心を引くために、教会に必ず現地のモチーフや材料が使われているのも同じ。メキシコでじっくり見たこととだいたい同じなので、その後はキリスト教に関連する建築物はかなり早足で見ました。

中央郵便局から日本に荷物を発送する

長旅の荷物を少しでも減らすため、中央郵便局からメキシコとキューバで買ったお土産を日本に発送します。なぜ日本宛かというと、キューバで買ったものは原則アメリカに持ち込めないためです。郵便局はなかなか面白くて、郵便局の前に並んでいる土産物屋のおばちゃんが、段ボールやらつつみやら用意してくれ、私たちの荷物を梱包してくれます。郵便局の職員はスペイン語しかできず私たちは困るわけですが、一緒に並んでいた現地の英語が少しできるおじさんが助けてくれて、何とか日本に小包を発送。おばちゃん、おじさん、ありがとう。

f:id:career-mountains:20130713121721j:plain
(中央郵便局はこの並びにあります。「中央」郵便局のわりに、とてもわかりにくいです)

f:id:career-mountains:20130713125157j:plain
(荷物を詰めた段ボール箱は、長旅に耐えられるようにおばちゃんが布で縫い合わせてくれます。この布箱にマジックで送り先を書いて出来上がり。他の人も布でおおった荷物を送っていました。布で覆うのが、ペルースタンダードなのか?)

サント・ドミンゴ教会とサン・フランシスコ教会

もう少し観光しましょうということで、有名なふたつの教会を訪問。どちらの教会も有料ですが、想像以上に中が広く立派で見所が多くお勧めです。サン・フランシスコ教会は内部の写真撮影が禁止ですが、骸骨が並べられたカタコンベや、ハリーポッターのような?中世の図書館を見ることができます。

f:id:career-mountains:20130713143051j:plain
(サント・ドミング教会の塔からアルマス広場の方角を一望)

f:id:career-mountains:20130713143105j:plain
(同じく、リマの北側。眼下の川を越えると、治安が一気に悪くなるらしいです。山にはスラムが見えます)

旧市街のラ・ウニオン通り

最後に、旧市街のショッピングストリートを散策します。歩き方には「治安が悪い」と書かれていますが、スリとひったくりにしっかり気をつければいたって標準的な繁華街です。メキシコシティの旧市街の方が人通りは激しいです。

f:id:career-mountains:20130713115027j:plain
(賑わうラ・ウニオン通り。ごちゃごちゃしております)

新市街のラルコ・マルと「恋人たちの公園」

夜は、新市街のラルコ・マルというショッピングモールと、恋人たちの公園という有名な公園に行ってみます。どちらも、宿から行ける範囲でした。新市街は夜になってもある程度人通りがあり、安心して歩くことができます。ただ、人たよく通る通りと、人通りが少ない通りははっきり分かれているので、人がいる通りを歩くようにした方が良いでしょう。

f:id:career-mountains:20130713173256j:plain
(海沿いにある、ラルコ・マル。ブランドショップがずらりと入り、レストランも数多く、夜まで多くの人がいます)

f:id:career-mountains:20130713174707j:plain
(これが、有名な「恋人たちの公園」だ!、、、すごく、微妙な恋人達の彫刻です。ラルコ・マルから海沿いの道をずっと歩いて行くと辿り着く事ができます。なぜこの微妙なモニュメントのある公園がリマで有名なのか考えてみたのですが、リマの恋人達も素敵な海沿いを夜ロマンチックに歩きたい→しかし、たいがい夜暗いところには危ないから行ってはいけないと相場が決まっている(かつ、海沿いはそんなに人通りが多いわけでもない)→そこで、夜でも人通りがあり、安全にロマンスを楽しめる場所としてこの公園が存在する!という結論に(勝手に)至りました。実際、観光客も多いですが、地元の若者も結構いましたよ)

夜は「まいど」で久しぶりの刺身

夕食は、歩き方に載っていた新市街の「maido(まいど)」というお店にしました。これからペルーやボリビアなど山岳地帯に入る前に刺身が食べたいなと思っていたところ、このレストランがホテルの隣のブロックにあるのに気づいたからです。刺身や焼き肉はすごく美味しかったですが、炒め物は少し味が濃いめ。親子丼も美味しかったです。しかし、ふたりで100ドル以上したので、日本でそれなりの居酒屋に行った程度のコストがかかります。リマの物価水準の低さを考えるとコストパフォーマンスはかなり悪いです。お客さんは、リマのお金持ちが7割、3割はリマに駐在する(お金のある)日本人という感じでした。多少お金をかけても、久しぶりの刺身がどうしても食べたいという方はどうぞ。

f:id:career-mountains:20130713211534j:plain
(モダンな建物)

f:id:career-mountains:20130713201218j:plain
(海外暮らしが長くなると、お金を多少高く払っても日本食が食べたい時があるんです)

リマは、ペルーの首都としてもちろん栄えていますが、メキシコシティに比べるとその規模はかなり小さい印象です。個人的には、リマで暮らすのはちょっとしんどいかなー、、(メキシコシティは、行けると思うんですが)。かなり駆け足でリマを見ましたが、明日はインカ帝国の首都、クスコへ向かいます!

イキトス(アマゾン)(4)〜アマゾンのまとめ〜いろいろな生き方、いろいろな幸せ

(7月12日)

ロッジからナウタへ

すべてのアクティビティを終え、午後はナウタという町を経由してイキトスへ帰ります。


大きな地図で見る

(右上が空港のあるアマゾンの玄関口イキトス。行きは、イキトスからスピードボートで約3時間半南西(上流)にのぼり、ロッジに行きました。帰りは、スピードボートでさらに約2時間南西に進み、ナウタという町で車に乗り換えイキトスまで戻ります)

この、最後に行ったナウタという町はなかなかの田舎でして、私と妻が道ばたで迎えの車を待っているだけでかなり目立っていました。道行く人が皆、「なんだこの少し身なりが綺麗なアジア人は?」と振り返ってくる感じです。

f:id:career-mountains:20130712141137j:plain
f:id:career-mountains:20130712141610j:plain
(かなりの田舎ぶり、ナウタ)

そんなわけで無事にイキトスの空港まで帰り、VictorとJazminともお別れ。楽しいアマゾンツアーも終わりを迎えました。アマゾンで感じたことを最後にいくつかまとめます。

自然と動物園は違う

自然の中では、動物の野生の姿を見ることができます。面白いことに、野生の動物はその動作ひとつひとつがとても興味深く感じられます。おお、ナマケモノが動いた!本当にゆっくりだ!音に反応して枝から枝に移っている!というような。しかし、野生の動物は近くで見るのが難しく、また見つけられないことも多々あります

一方で、動物園では動物をいつでも近くで見られ、場合によっては触ることもできます。でも、どうも燃えないんですよね、、。躍動感がないというか、Live感がないというか。個人的には、動物は苦労してでも野生を見に行くのがいいような気がします。

野生のナマケモノに触れたらいいなあと思っていたのですが、やろうとしたらできたかもしれませんけど、これは基本的な願望として間違っていたと思いました。野生のナマケモノを捕まえて触ったりしたらナマケモノに多大なストレスを与えてしまい、ナマケモノの今後によくありません。ですので、近くで触りたいならそれは飼われているナマケモノでするべきなんだなあと考えを改めました。

ちなみに、近くで野生の動物を見ることができる偉大な場所は、旅の最後で訪れたガラパゴスです。これは、最高です。しかし、ガラパゴスについて書くまで、この旅行記が続くかどうか。

知ることが自然を守る第一歩となる

ガイドのビクトールによると、イキトスの自然は年々破壊されているそうです。例えば、私たちも森の中で樹齢何百年という巨木を見ましたが、こういった木を現地の人々は外から買い付けに来た人に非常に安い価格で売ってしまうのだそうです。現地の人々には、「このエリアの自然は自分たちのものであり、それをどのように使うかは自分たちの自由」という意識があるそうで、それ自体は昔からの生き方で否定はできないものの、「その巨木は育つのに何百年もかかり、売ったらもう再び育てるのはほぼ不可能」という知識がないのだとか。そして、現地の人々が生活で使うレベルを大きく越えて外から買い付けようとする人がやってくるので、どんどん大きな木がなくなってしまうのだそうです(外から木の買い付けに来る人は、その巨木が現代ではとても貴重なものであることをもちろん知っています)。私たちは、実際に太い木があらかた切り取られ、草地になった空間なども訪れました。ビクトールは、「どれだけ身の回りにある森が貴重かを現地の人々が知ること」が自然保護の第一歩になると語っていました。

川は豊かな生活の手段

アマゾンでは、森深くを移動するのは危険であり、人々は川を大小様々な舟で移動します。川は運搬の手段だけでなく、魚をとる場であり、農業水でもあり、洗濯をする場でもあります(アマゾンの水を飲むのかどうかは聞き忘れました、そのままでは飲めないでしょうが、浄水器を通したら現地の人は飲めるのでしょうか)。川が森で暮らす人にとってどれだけ重要なのか、とても印象に残りました。

f:id:career-mountains:20130712140920j:plain
(川で洗濯をする女性。洗濯を手でするのは、すごく大変です)

アマゾンの生活にはアマゾンの豊かさがある

ビクトールが面白い話をしてくれました。昔、ドイツからのエンジニアを案内したことがある。彼は、アマゾンで小舟から川底にもぐって漁をする男性を見てこう言ったそうです。「かわいそうに、彼は学がないからあのようなことをしないといけないのだね」しかし、漁から戻って来た男性の手には、アマゾンの川底でとれる貝がたくさん握られていました。それらはアマゾンの住民にとっては重要なタンパク源であり、また男性と村の人々が生きて行くには十分すぎる量です。ビクトールはエンジニアに言ったそうです。「彼は、学がないから川に潜っているのではありません。彼はプロフェッショナルな漁師であり、川の流れ、川底のどこに貝があるかを熟知しています。あの貝は、彼らにとって必要十分なものです。あなたにも、彼のように貝がとれますか」エンジニアはビクトールの話を聞いて、漁師がプロであることを理解し、学がないという自分の発言を取り下げたそうです。

f:id:career-mountains:20130711153244j:plain
(アマゾンで漁をする人々)

ビクトールの言い方を借りれば、もしも地球中で食料が足りなくなった時、先進国の都市部の人々は飢えに苦しむかもしれない。しかし、アマゾンの人々は最後まで生き残ることができる。なぜなら、自分たちに必要なものを、作り得る手段を知っていて、アマゾンはそれを人々に与えてくれるからです。

先進国の都会に生まれ育った私から見れば、たしかにアマゾンの人々の身なりは泥だらけです。しかし、環境が違えばそれに合った生活の仕方があるだけで、アマゾンという環境で暮らす人々にとっては、私たちがイメージするほどの不自由はないのかもしれませんし、彼らには感じられる豊かさがあるのだと思います。

人間は環境にそれなりに適応できる

私たちも(現地の住居に比べればずっと整ってはいるものの)ロッジでアマゾンに二泊してみたわけですが、人間は環境にそれなりに適応できるのだなと思いました。(一応浄化された)アマゾンの水で体を洗うのもたいして気にはなりませんし、夜は夜風にあたり蚊帳の中で虫や鳥の声を聞きながら寝るのも悪くないものです。キューバでも思いましたが、衛生環境が清潔で、温度が過ごしやすく、栄養と水がとれれば、まあ人間それなりに生きて行けるんだなと思いました。

ただ、これには後日談があり、リマに戻った後、どうも服の臭いが気になるんです。これは、アマゾンの水で洗った洋服たちが臭うんだろうと。アマゾンにいる間は感じませんでしたが、どうも服にアマゾン水の臭いがついて体全体がかなり臭くなっていたようです。リマで懸命に手で洗濯をして、手がまた痛くなったことは言うまでもありません。人間は、普段と違う環境に適応することができますが、日常に戻った時にその適応を忘れるのも早いようです。

服の臭いにはさらに後日談があり、シカゴに戻った後、やっぱり服の臭いが気になるんです。どうも、南米各地の水で洗った洋服が臭うようで、結局洋服の半分は腐った牛乳のような臭いがするので捨てざるを得ませんでした。アマゾンか、ボリビアか、イグアスか、ガラパゴスか、どこが悪かったのかわかりませんが、先進国の日常に戻ると南米の水は臭く感じられるようです、、。

余談:イキトスでのマラリアリスクについて

ビクトールによると、このエリアのアマゾンではマラリアは過去数年間発祥の例がなく、マラリアの感染リスクは心配しなくて良いということ(アメリカの病院で得た感染リスクマップでは、この地域はマラリアの危険高いとされていますが)。しかし、腸チフスのリスクはあるので要注意、と言っていました。ご参考として記載しますが、旅で最大のリスクは病気だと思うので、慎重な判断をお願いします(私たちは、マラリアも腸チフスも予防対策をしていたので、いずれにせよ問題はありませんでした。)。

f:id:career-mountains:20130712134502j:plain
(帰りのボートから。さようならアマゾン!)

今晩は飛行機でリマに戻り、明日はリマ観光です。

イキトス(アマゾン)(3)〜FEEL THE POWER OF AMAZON!!!

(7月10日〜7月12日)

ロッジ到着後、早速アマゾン探索に繰り出します。では、二泊三日の滞在中のアクティビティをまとめてご紹介。

1日目夕〜夜:ジャングルにトレッキングに繰り出す

f:id:career-mountains:20130710154909j:plain
(こんな感じの森の中を、長靴をはいてズブズブと歩いて行きます)

f:id:career-mountains:20130710160844j:plain
(早速、会いたかったナマケモノに遭遇!)

f:id:career-mountains:20130710165948j:plain
(日が落ちて夜になってもずんずん歩いて行きます。フツーに森の中なので、このまま置いて行かれたら死ねる感じです。自然のパワーを感じることができますが、ちょっと怖い!写真は、葉っぱを運ぶ虫の大群。夜しか見られないそうです)

f:id:career-mountains:20130710170627j:plain
(巨大タランチュラ。写真ではわかりにくいですが、人間のゲンコツよりも大きい)

f:id:career-mountains:20130710175006j:plain
(巨大ガエル)

1日目夜:川でワニを捕まえる

f:id:career-mountains:20130710190800j:plain
(夜の川を下り、ワニを捕まえに行きます。モーターの音に反応するのか、光に反応するのかわかりませんが、私たちが乗っている小さなボートの上に次から次へと魚がはねて来て自滅していくので、ボートの足元は魚だらけです。ちなみに、乗っていたボートはなぜか常に浸水しており、たまにコップで水を汲み出します)

f:id:career-mountains:20130710202956j:plain
(ワニを捕まえるロッジのハク氏。エコロジストのビクトールもワニを捕まえて喜んでいたので、捕まえてもワニにはあまりストレスにならないのか?写真撮影後は、自然に返します)

f:id:career-mountains:20130710203836j:plain
(夜のロッジの廊下。わずかにランタンで足元が照らされています。写真にはとれませんでしたが、夜の川面から眺めた夜空は素晴らしかったです。まわりは真っ暗で、見事な天の川を見ることが出来ました)

2日目朝〜昼:ボートでアマゾンや周囲の川を探索

f:id:career-mountains:20130711064020j:plain
(ボートで探索するアマゾン。雄大です。アマゾンの自然の力を感じることができます)

f:id:career-mountains:20130711054246j:plain
(ボートの足元のあるナタは、アナコンダ(毒ヘビ)が出た時に撃退するためのもの)

f:id:career-mountains:20130711062802j:plain
(カラフルな鳥)

f:id:career-mountains:20130711065938j:plain
(こちらもカラフルな鳥。ビクトールが説明してくれるのですが、細かいことは忘れました)

f:id:career-mountains:20130711071651j:plain
(立派なアマゾン鷹)

f:id:career-mountains:20130711071517j:plain
(現地の人)

f:id:career-mountains:20130711074533j:plain
(アマゾンで小舟の上で食べる朝食。)

f:id:career-mountains:20130711083610j:plain
(アマゾンに生息するピンクドルフィン。これは撮影が難しかった)

f:id:career-mountains:20130711093735j:plain
(ロッジに戻る途中で、アマゾンのビーチ?に上陸します。砂浜が広がり、「泳いでいいよ?」と言われましたが遠慮しました)

f:id:career-mountains:20130711095055j:plain
(ここでは田植えをするそうで、田植えの準備をしていた人たちとお話)

f:id:career-mountains:20130711115000j:plain
(再び、ナマケモノを発見!ナマケモノは、イメージ通りに動きがゆっくりでした)

ナマケモノを掴んでみたかったのですが、その願いはかなわず。旅行者のブログでは、「イキトスでアマゾンに行って、ガイドにお願いしたらガイドが木登りしてナマケモノを捕まえて来てくれた」というものも読んだのですが、さすがにエコロジストで自然について熱く語るビクトールに「ナマケモノ捕まえて来て!」とは頼めず、断念。私たちは行きませんでしたが、ナマケモノをペットとして飼っている村があるようで、そこに行けば抱けるようです。今回の旅行では、野生の動物が見られるけれども、動物はなかなか近くにはおらず見つけられるかも運次第の自然と、近くで見られて確実にいるけれども、野生ではない動物園の違いを、よく理解できました。どちらがいいかと言われたら、苦労があっても野生の動物の方がだんぜん面白いと思います。でも、ナマケモノを飼っている村には(ビクトールにお願いして)行けば良かったと、今でも少し後悔しています。。

2日目午後〜夕方:ピラニア釣り

f:id:career-mountains:20130711152128j:plain
(美しいアマゾンの大自然の中で、ピラニアを釣ります)

f:id:career-mountains:20130711155032j:plain
(歯が鋭い!ここでは小さなピラニアがよく釣れます)

f:id:career-mountains:20130711165422j:plain
(美しい虹)

f:id:career-mountains:20130711170001j:plain
(アマゾンの夕暮れ)

f:id:career-mountains:20130711184109j:plain
(ロッジへの帰り道、暗闇の中でボートが誤って茂みに突っ込む)

f:id:career-mountains:20130711181823j:plain
(夕食。帰りが遅くなったので、ランタンで食べます)

3日目朝:静寂の中手漕ぎボートでアマゾンの音を感じる

f:id:career-mountains:20130712044149j:plain
(アマゾンの夜明け。通常はモーターのついたボートで移動しますが、今回はモーターを使わずにオールを漕いで移動。静寂の中でアマゾンの音を感じます。まさに、Feel the Power of Amazonです)

f:id:career-mountains:20130712053305j:plain
(木にへばりつくコウモリたち)

3日目昼:宿の近くの森をトレッキング

f:id:career-mountains:20130712104509j:plain
(最後の最後まで、宿の近くの森をトレッキング。歩く方もだいぶお疲れですが、小さなアマゾンモンキーを木の間で見つけたりします。最終日は通常は近場の村に行くそうですが、もっと自然を感じたいということでトレッキングをお願いしました)

以上、実質まる2日間、アマゾンの森を満喫しました。たった2日間ですが、アウトドア派ではない私にはこれでお腹いっぱいです。

次回はアマゾンのまとめです。

イキトス(アマゾン)(2)〜スコールに降られるも、無事ロッジに到着

(7月10日)

今日から、いよいよアマゾンツアーに出発です。

今回利用したツアー会社はCurassow Lodge(「クラサワ」ロッジという発音でだいたい正しい)。お値段は、二名二泊三日で移動、食事、アクティビティ、専属ガイドなどがすべて込み(チップ別)で、782ドル。額としては安くはありませんが、満足度としては値段以上の良い経験ができたと思います。もしもイキトスでアマゾンを体験する機会があれば、是非Curassow Lodgeを使ってやって下さい。

f:id:career-mountains:20130923062746p:plain
(ホームページはこちら)

ツアーの窓口はJazminというやたらと胸を強調した服装のとても英語が堪能でホスピタリティに溢れた女性で、現地に着く前からメールでコミュニケーションをとり、非常に親切にしてくれます。イキトスに着いた日にも彼女とガイドが私たちの宿泊先にわざわざ来てくれ、質問に答えてくれ、ツアーに対する私たちの要望を聞いてくれます。後から聞いた話では、Curassowロッジは以前は経営がうまくいっていなかったのですが、彼女がロッジのメンバーに入り営業を担当するようになってから、サービスや顧客とのコミュニケーションなどいろいろなことが改善されたそうです。頑張れJazminとCurassow Lodge。

そして、こちらがわれらがガイド、Victor(ビクトール)。
f:id:career-mountains:20130710202223j:plain
(ビクトール、夜の川でワニを捕まえて大喜びの図)

、、、写真では泥だらけでメガネが光り輝く怪しい男ですが、英語の上手なフリーランスのガイドです。Curassow Lodgeとは数ヶ月前から一緒に仕事をするようになったということ。アマゾンの知識堪能でこちらの話もよく聞いてくれ、エコロジストとしての一面を持ちイキトスの自然保全に情熱を燃やすとても良いおじさんです。彼が私たちにつきっきりでガイドをしてくれ、とてもラッキー。

出発準備

朝、ホテルでビクトールと合流した後、イキトスの町で出発準備。アマゾン探索に必要そうなもの(長袖、長ズボンなど)はだいたい事前に揃えていましたが、虫除けと、ツバ(?)が一周ついた探検家がするような帽子がなかったため、ビクトールに案内してもらってこれらを買いました。イキトスでひとつ3ドル(!)で買った安物の探検家帽子は、その後も旅行中ずっと活躍しました。長旅をするなら、探検家帽子がお勧めです。日が強い場所では一周のツバが役にたち、また強力な虫除けをツバにぐるっとつけておけば、耳もとや首などを蚊から守ることができます。

スピードボートでロッジへ

イキトスの桟橋からスピードボートに乗り込み、アマゾン川上流のロッジを目指します。ロッジまでの出来事を、写真とともにご紹介。

f:id:career-mountains:20130710083122j:plain
(こんな桟橋から出発)

f:id:career-mountains:20130710084129j:plain
(川から見たイキトス)

f:id:career-mountains:20130710084904j:plain
(茶色いアマゾンの川面を、ひたすらスピードボートで走ります。左はビクトール、右は運転手のライアン)

f:id:career-mountains:20130710102012j:plain
(乾期にも関わらず、途中でもの凄いスコールが降ってきました。スピードボートには屋根がついていたので大事には至らず、全身を覆える巨大なポンチョ(雨がっぱ)を使ってしのぎます。スコールに激しく降られたのは滞在中この時だけで、運が良かったです。森を探索中に降られたら、目もあてられません)

f:id:career-mountains:20130710102141j:plain
(途中で、現地の人が利用する川の休憩所?に立ち寄ります。川でとれたばかりのカットフィッシュの大群。その場では感じませんでしたが、写真で見ると気持ち悪いですね。。)

f:id:career-mountains:20130710102609j:plain
(先ほどのカットフィッシュの料理。わずか2ドルぐらい。これが、めっちゃうまい!!

f:id:career-mountains:20130710102149j:plain
(休憩所のトイレ。左の廊下を伝って、奥の木箱のようなところに行きます。このトイレは、川に向けて穴があいているだけなので、文字通垂れ流しです。しかも、左の廊下は川に浸水しており、流れがここは淀んでいるので、トイレに行くともれなく垂れ流しの水に足を突っ込むことに、、。現地の人は、靴を脱いで行っていたような気がします。靴を守るためですかね)

f:id:career-mountains:20130710103653j:plain
(アマゾンを行き交う大型船。人も物も満載です)

そんなこんなで、ロッジに到着です。

ロッジのご紹介

アマゾンのロッジがどんなところか?Curassow Lodgeのご紹介です。

f:id:career-mountains:20130710124730j:plain
(川から見たロッジ。写真で改めて見るとボロく感じましたが、当時ロッジに着いた時はもの凄く立派に感じました。実際、とても快適なロッジだったと思います。手前にある小さなボートで、アマゾン川に繰り出します)

f:id:career-mountains:20130710125618j:plain
(私たちの滞在した部屋。部屋の窓は蚊除けでしっかりと覆われており、虫が入らないようにされています。なお、電気は自家発電で限られた時間しか使えないので、夜はランタンと懐中電灯を使います)

f:id:career-mountains:20130710131626j:plain
(バスルーム。シャワーは、アマゾンの水をロッジの設備で浄化したものを使います。ビクトールには、「体を洗うにはいいけど歯磨きにはロビーに常備されている飲み水を使ってね」と釘を刺されました。トイレの水が茶色いのは、、アマゾンの水だからでしょう)

f:id:career-mountains:20130710141320j:plain
(なお、宿のご飯はとても美味しいです。これはカットフィッシュを用いた昼食)

写真を改めて見ると、「よくここで二泊三日したな?」と思わなくもないですが、滞在中は何の問題もなく快適に過ごすことができました。人は環境に適応するということですかね。

このロッジを拠点に、様々なアクティビティに繰り出します。アクティビティは、次の回にまとめてご紹介します。