ガラパゴス(1)〜アイランドホッピングとクルーズ、ツアーの現地調達ガイド

ダントツの長期滞在、ガラパゴス

ガラパゴス諸島。今回の2ヶ月間の旅行の最終目的地であり、滞在日数がなんと11日もとってあります(笑)。他の場所は、基本的に必要最低限の日数で、駆け足にがっつり見て飛行機で移動を繰り返してきたわけですが、なぜかここだけやたらと日数を確保してあります。理由は自分にもよくわからないのですが(笑)、妻がずっと来たがっていた場所であり、自分がガラパゴス経験者に聞いて回った時も「1週間いても全く飽きない」と聞いていたので、それならということでこの日数設定にしました。

さて、一生に一度のガラパゴスを観光する際に最大のポイントになるのは、どのツアーをどこで購入するかだと思います。続けて、ツアーに関して私たちの経験をまとめておきます(私たちはダイビングはしないので、陸の話のみです)。

ガラパゴス諸島の観光方法:アイランドホッピグとクルーズ

ガラパゴスは、多くの島々によって構成されていますが島によって見られる動物などが異なるため、事前にどこに何がいるのかを調べた上で、見たい動物がいる場所に行く必要があります。そこで、ガラパゴスではアイランドホッピングと、クルーズのどちらかの形で観光を行うことになります。

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ガラパゴス諸島Wikipediaより)

アイランドホッピングは、ベースとなる島に宿泊して、その島からモーターボートを使い日帰りなどでさまざまな島を訪れる方法です。上記マップの、中央にあるSanta Cruz(サンタクルス島)はガラパゴスの経済的な中心で、この島のPuerto Ayoraという町に多くの旅行業者があります。アイランドホッピングの場合は、ガラパゴス諸島の中心に位置するサンタクルス島に宿泊し、ここからモーターボートを使って、西のIsabela(イザベラ島)、南のFloreana(フロレアーナ島)、Santa Fe(サンタフェ島)、東のSan Cristobal(サンクリストバル島)などを訪れます。自分で移動手段(モーターボート)だけ確保して行くもよし、ガイドもついた日帰りツアーに申し込むのもよしです。

クルーズは、3泊4日以上のさまざまなオプションから船を選び、クルーズ船で移動しながらさまざまな島を観光する方法です。クルーズ船にはツーリストクラス、ファーストクラス、ラグジャリークラスの3つのランクがあり、ランクによって船の設備の豪華さが異なります。また、船の大きさもクルーズによってまちまちで、小さなクルーズ船に乗ると船酔いのリスクが高いです。

アイランドホッピングの良い点としては以下が思い浮かびます。

  • 陸に宿泊するので陸にいる間は船酔いがない
  • コストが安い
  • 陸に滞在中にガラパゴスの町を楽しむことができる

逆にクルーズに負けている点は、

  • 日中を島間の移動に使うので多くの場所を訪れられない(日帰りツアーであれば、朝サンタクルスを出て、夕方までにサンタクルスに戻ってくる必要がある)
  • 時間の制約があるので行ける見所が限られる(町から日帰りで行けないような島、場所にもガラパゴスには多くの見所がある)
  • モーターボートの移動が思いの他しんどい

といった感じでしょうか。アイランドホッピングの利点として陸に滞在するから船酔いを避けられると言われることがありますが、半分本当で半分ウソだと思っていまして、時間は限られているものの、島間を移動する時のモーターボートの揺れはハンパではなく、これの船酔いリスクと体力の消耗っぷりは半端ではありません。私は船酔いはしない方ですが、それでもボートに乗って移動する片道1時間半ー2時間の間は、かなりの精神集中が必要でした。また、全体的にクルーズのガイドよりも陸のガイドの方がレベルが低い傾向があると感じました。

クルーズの良い点は、アイランドホッピングの裏返しですが、

  • 見所を効率よくまわれる(寝ている間に船は移動をしてくれるので、日中をおおむね見所に使うことができる)
  • 町からでは行けないポイントも訪れられる

が思い浮かびます。加えて、船のランクによりますが、それなりの大きさがあり船酔いしない船に乗れば(かなり個人差がありますが、私のイメージではファーストクラスで16人乗り以上)

  • しんどいモーターボートを経験せずに楽に移動できる

というメリットも加わるでしょう。

一方でクルーズのマイナス点は、

  • 値段がとにかく高い
  • 陸の町を楽しむ時間はツアーによっては多くない
  • 船酔いしたらひたすら地獄

です。クルーズは、船酔いしたらおしまいです。

ツアーの購入方法:事前購入、キトで購入、現地でラストミニットディールを狙う

ガラパゴスのツアー購入方法は3つあります。事前に日本(など)で購入、キトで購入、現地で購入です。当たり前ですが、前者の方が高く、後者の方が安いです。ガラパゴスから離れれば離れるほどマージンがのるので。私たちのお勧めは、ある程度ガラパゴスに滞在できるなら現地購入です。

キトの旅行代理店でツアーを探すなら

キト空港のツーリストインフォメーションでガラパゴスクルーズを探していることを伝えたところ、進められた旅行代理店が3つありました。そのうち、私が記憶しているのは以下の2つです。

Metropolitan Touring
地球の歩き方にも紹介されている、エクアドルの超大手旅行代理店。ガラパゴスのクルーズ船を何籍か自社で保有しています。私たちは結局この会社が保有しているサンタクルス号に乗船しましたが、サービスの質は極めて高く、とてもしっかりした会社だと思います。ただ、週末土日は会社が休みで、キト滞在中に訪れることはできませんでした。

Gulliver Expeditions
英語の上手なスタッフを多数配備したオフィスを新市街に持つ旅行会社。山の宣伝が多いので、山岳関係のツアーに強いのかもしれませんが、ガラパゴスもしっかり扱っています。ここのお姉さんのガラパゴス諸島の各島の見所や船のクラス、サイズと船酔いに関する説明は体系だっておりとてもわかりやすく、信頼のおけるものでした。難点は、ここで購入するとどうしても現地価格よりは高くなってしまうところ。私たちはここでイザベラ島のツアーを購入しました。

キトでイザベラ島のツアーを購入

キトのGulliver Expeditionsで、サンタクルス島を出発し、イザベラ島で二泊した後、サンタクルス島に戻るツアーを購入しました。ひとりあたり、280ドルです。現地に行った後わかったことですが、これは残念ながら非常に高いです。また、このようなアイランドホッピングのツアーはほぼ確実に毎日催行されていて、いっぱいでどこもツアーを見つけられなかったという可能性はとても低いように思います。このツアーで一緒だった中国人のおじさんは、ガラパゴスの旅行代理店でこのツアーを約150ドルで購入したと言っていました。ツアーの内容をコスト積み上げで考えると150ドルは安過ぎですが、200ドルぐらいが適正で、280ドルは高いです。キトの旅行代理店の素敵なお姉さんと、お店の内装に使われていると思うので文句は言えませんが。。

というわけで、アイランドホッピングは間違いなく現地で購入した方が良いです。

現地でサンタクルス号のラストミニットディールを購入

現地入りした後に、サンタクルス島、プエルトアヨラの桟橋から教会の横の道を少し北上したところにある、写真の旅行代理店で、サンタクルス号の乗船券を購入しました。

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(ここで買いました)

買ったツアーは、Metropolitan Touringが保有するラグジャリークラスのサンタクルス号の南まわりツアー4泊5日の旅。こちらの代理店の5日間(土曜出発)コースのクルーズ代金として、Main Deck Twin Standardで2,381ドルと記載されているものです。これを、直前プラスで特価1,300ドルで購入しました。おじさん曰く、「船主(Metropolitan)に連絡したところ、キトでは2,200ドルで売っているが、あなたたちはもうガラパゴスにいるので1,300ドルでいい」とのこと。もう少し安い値段でファーストクラスの船をはじめはイメージしていたのですが、私たちが行きたかった南の方の島をめぐる良い日程の船がファーストクラスでなく、粘った結果このオファーが最後におじさんの口から出て来て、こちらで決定することにしました。ひとり1,300ドルは絶対額としては高いですが、船の設備、食事、アクティビティ、ガイドの質を考えると安くてお得です。定価の2,200ドルだとちょっと高いかなと思いますが、それでもこのガラパゴス探索に特化したクルーズ船はサービスのクオリティが異常に高いので、その値付けでも仕方がないかなと思わせるぐらいでした。サンタクルス号、お勧めです。

結論:クルーズを経験してみたいあなた。ガラパゴス諸島に滞在日数が1週間以上確保でき、クルーズのランク/航路にこだわりが低いなら、クルーズは現地調達するのがお勧め。アイランドホッピングも、現地でOK

クルーズは3泊4日からあり、だいたいどの曜日でも何かしらは出発するようなので、ランクと航路にこだわりが低いなら繁忙期であっても必ずクルーズは見つけられると思います。しかし、ランク/航路にこだわりがあるなら、日程に余裕がないとうまく希望に沿うものを見つけるのは難しいかもしれません。イメージとしては、7日間以上滞在できるのであれば、希望に近いクルーズを見つけられる可能性はそれなりにあると思います。私たちのように10日もあれば、間違いなく見つけられるでしょう(実は、私たちの場合は、先にキトでアイランドホッピングの2泊3日を購入してしまったことが、後でクルーズを見つける際に大きな日程上の足かせになってしまいました。アイランドホッピングツアーはいくらでもあるので、とにかくフリーハンドでガラパゴスに行き、粘って良いクルーズを見つけるのが良いと思います)。

次回は、実際のガラパゴスの日々を簡単にまとめます。