体調不良のリオデジャネイロで観光名所とサンバを楽しむ

(7月31日、8月1日、2日)

旅行の終わりまで、1ヶ月を切りました。旅行への思い入れが強すぎて、旅行記録を書いていると日常の思考が分断されてよくないので、早く書き上げるよう努力します。

バヘリーニャス→サンルイス→リオデジャネイロ、ここで体調を崩す

さて、レンソイスとバヘリーニャスでのすべてのアクティビティを終え、サンルイスにバスに帰ります。乗るバスは、行きと同じバス会社です。3時間〜4時間ぐらいの道のり。

ところが、サンルイスまであと1時間ぐらいのところで、バスが故障するというアクシデントが発生。私たちの飛行機は深夜発で、まだまだ時間に余裕があるので、時間的に問題はないのですが、何が起きたのか気になります。バスが止まり、ポルトガル語で乗客がざわざわする中よくわからないでいたところ、前の席に座っていたブラジル人のおじさんが英語ができてバスの故障だよと教えてくれました。

で、しばらくしたら、何だか今度はバスの男性乗客がみんなわらわらと降りてどこかに行ってしまいます。残された、女子供と私たち(私たちは一番後ろの席に座っていた)。彼女たちが僕を指差して笑うのでどういうことかと皆が見ているバスの後ろの方を見ると、どうも離れた場所に停まっている別のバスに対して乗客たちが何かしている様子。後でわかったところでは、私たちのバスが故障する→代わりのバスが到着するが、そのバスが側溝にはまって動けなくなる→バスの男乗客が皆でそのバスを側溝から引き上げられないかトライしていた、ということだったようで、私は男なのにバスに残っていたから笑われたようです。そんなこと言われたって、ポルトガル語わかんなくて状況が把握できてないんだから仕方がないでしょ!(苦笑)

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(暗くてわかりにくいですが、明るい場所に側溝にはまったバスがあり、これを引き上げられないかと私たちのバスの乗客が努力しています)

結局、代わりのバスは側溝から引き上げられず、もともと私たちが乗って来たバスをなおし、1時間30分ぐらい時間をロスして再出発しました。何とも楽しい、真夏の夜の出来事でした。

ちなみに、このバスでコロンビアに済んでいるという日本人の女性の方と一緒になりました。コロンビア人とおつきあいをしているとか。いやはや、日本から見ると地球の裏側のレンソイスですが、彼女、飛行機に一緒に乗った男性、もう一組弁護士夫婦と、意外にも多くの日本人に会ってしまいました。何とも不思議な話です。

さて、そんなこんなでサンルイスの空港に着いたのですが、ここで私は体調不良でダウン。前日の晩にクーラーをうっかりつけたま寝てしまい風邪気味だったところ、この帰りのバスで4時間以上強力なクーラーが直撃する席に座ってしまい、これですっかり体の調子を崩してしまったようです。熱が出てかなりしんどかったですが、午前3時すぎの飛行機でリオデジャネイロに飛びます。

朝のリオデジャネイロは霧が深い

猛烈に体調が悪く寝不足の中、飛行機はリオデジャネイロに直行します。コパカバーナ海岸にあるホテルに宿をとっており、エアコンという空港からのシャトルバスで宿を目指します。体調は悪かったのですが、外を眺めてリオデジャネイロの雰囲気をだいたいつかみます。朝は、旧市街のあたりは渋滞がひどいですね。

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(空港から、「エアコン」と呼ばれるバスでホテルへ)

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(朝のリオデジャネイロは全体的に霧が濃い)

リオデジャネイロの宿

リオデジャネイロでは、Mirasol Copacabana Hotelに泊まりました。ツインで、一泊150ドルぐらいです。ビーチが有名なリオに来たので、コパカバーナ海岸の近くのホテルに泊まりたいと思って調べ、クオリティに対して値段がお得めの宿を選んだらここになりました。コパカバーナのホテルは全体的にかなり値段が高いので、これでもお得な方です。

このホテルは、とても良いホテルでした!建物はやや古いのですが、内装はリノベーションされており綺麗です。ああ、なかなか素敵ないわゆる「ホテル」だなという感じ。チェックインは2時からだったのですが、体調が悪いことを伝えて、昼の12時から次の日の12時まできっちり24時間使わせてもらいました。また、このホテルは朝食が豪華で美味しかったです。ブラジルは、どこで食べてもスイカがおいしいのですが、このホテルで朝食べたスイカは特に美味しかったです。フロントの方々も親切で、とても良い宿でした。

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(良い三ツ星〜四つ星のホテルです)

コパカバーナビーチを散歩する

というわけで、とりあえずどうにも体調が悪かったので昼に到着後はまずシャワーを浴びて寝ます。あっという間に午後3時、まだ体調は復活しきっていませんがノロノロと観光に出発です。まず、ホテルから歩いていってコパカバーナ海岸を散歩。夏ではありませんが、コパカバーナビーチには水着の人がたくさん。波は結構高いんですね。

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コパカバーナ海岸。何日もリオデジャネイロに滞在するなら、ここでゆっくりと日焼けを楽しむのも良いかもしれない。リオっ子も観光客も、思い思いに楽しんでいる様子)

ポン・ジ・アスーカル

体調が悪く、時間もないので、リオでは原則タクシーで移動しました。おかしい、バスと地下鉄で楽しく観光する予定だったのだが。

というわけで、続けてリオの町を一望できるというポン・ジ・アスーカルへ。ひとり約20ドル以上したので、結構な入場料です。とはいえ、先日NYでエンパイアステートビルの頂上まで行こうとしたら、ひとり44ドルもとられたのよりはマシですが。メキシコシティラテンアメリカタワーは安かったな。

そんなことを思いながら、ケーブルカーで不思議な形の岩の塊(山?)に登ります。

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(ケーブルカーで、まず目の前の山に登り、続いて右奥にあるさらに高い山に登ります)

ここからのリオの眺めは、良いですね!夜景がきれいということで、ばっちり夕暮れの景色を拝んで参りました。

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(夕暮れのリオ。大都会です)

シュラスコを食べる

ホテルまで戻り、ホテルのすぐ近くにあって歩き方に載っているChurrascarua Palaceで本場ブラジルのシュラスコを食べます。単価はひとり40-50ドルぐらいのお高めの値段設定ですが、シュラスコだけでなく美味しい牡蠣なども食べられてとても満足です。ブラジルでシュラスコを食べることに、意義がある、はず。

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(写真はぼけてしまっていますが、、)

Plataformaでサンバを見る

キューバのトロピカーナでショーを見たら楽しかったので、リオでもPlataformaという観光客向けにサンバなどを踊ってくれる有名な劇場に行きます。クオリティは、悪くはないけど、チケットの値段(ひとり約70ドル)には見合わないんじゃない?というレベル。やっぱり、サンバで感動するにはリオのカーニバルを見に来るしかないのかな〜。リオのカーニバルは、本当に凄いと聞きますし。でも、謎のキュッキュなる楽器でサンバを目の前で演奏してくれたのは良かったです。あの楽器はなんなんだろう、、。

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(プラタフォルマ外観)

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(サンバショーより。とにかく、出場しているダンサーは男も女もガタイがいい。この中央のお姉さんと一緒に写真を撮ったのですが、私の頭はお姉さんの肩ぐらいまでしか高さがありません。ええ)

ショーの後半で観客がステージに上げられて各国の歌を歌うところがあったのですが、あえなく私は指名されてしまい、上を向いて歩こうを歌いました。体調が良ければもうちょっと頑張れたのですが、昨晩からの通り体調がかなり悪かったので結構しんどかったです。。そして、すべての演目が終わると「Thank you!」と言った後、まったく有り難くなさそうに3秒後には幕の裏に引っ込む男性歌手(声はいい)。妻曰く、「ダンサーって大変な仕事で、その疲れがちょっと感じられるよね」とのことで、毎日同じ内容のダンスと歌を観光客相手に商業公演して身銭を稼ぐのは、パフォーマーとしてはモチベーションを保のが大変なんだろうなと同情する私たちでした。トロピカーナの方が、クオリティは高いかな。行って良かったとは思いますけど。

コルコバードの丘に登るのに一苦労

翌日です。夜中から私はずっとお腹が痛く、結局ホテルを出発する12時まで何回もトイレに行っていました。これは、昨晩病み上がりで体調が悪いのにシュラスコをたらふく食ったのがよくなかったに違いありません。自業自得です。

そんなこんなで、夕方の飛行機までにコルコバードの丘とメトロポリターナの見学を試みます。あまりにも時間がないので、今日もフルタクシーで移動です。運賃が東京の半分以下なのが、せめてもの救い。おかしい、地下鉄とバスにたくさん乗るつもりだったのに。。熱と腹痛では仕方がない。

さて、タクシーで早速コルコバードの丘まで行くと、衝撃の事実が発覚です。丘までは電車で登るのですが、なんと満員続きで次の空きのある電車は2時間後とのこと。それでは全く飛行機に間に合わない!なんでも、この電車はインターネットでチケットを事前に買えるらしく、インターネット事前購入が主流なんだそうです。そんなの知らなかった(涙)。

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(電車乗り場。次は2時間後で、話になりません)

そこで乗り場の係員さんに聞いたところ、コルコバードの丘に登るもう一つのオフィシャルな方法として、別の広場から出ているバスに乗る方法があるとのこと。それだ!バスの乗り場までまたタクシーで移動し、あわててバスに乗せてもらって、丘の上まで登ります。バスの方が電車より値段はだいぶ安い模様です。

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(広場のバス乗り場)

丘の上に来たら、あの有名なキリスト像と写真をとります。そうです、ただ、ここに来たという事実だけが大事なのです。歴史も社会も何もあったものではない、純粋な観光客の行動でした。

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(ここに来たという事実が重要です)

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(景色もよい感じ)

とにかくメトロポリターナへ

一息をついたらあわてて丘を折り、ホテルで荷物をピックアップして、今度はメトロポリターナへ。滞在時間は、わずか10分程度!

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(これが、超現代的な教会として有名なメトロポリターナだ!訪れている私も、なんだかよくわかっていません)

そして、空港へ

そのまま、タクシーでサントス・ドゥモン空港に行き、次の目的地であるカンポグランジに向かいます。

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(リオは、慌ただしすぎて何だかよくわからなかった、、、)

リオはもともと滞在日数を一泊二日しかとっていなかったのですが、それに加えて発熱と腹痛のため、駆け足で主要観光スポットにとにかく行くという感じになってしまいました。リオは大都市で(物価は高めですが)何でもあるので、都市やビーチで遊びたい人にはとても居心地の良い街でしょう。私も、もう2、3日滞在できたら、もっといろいろなレストランに行ってみたかったですし、ナイトスポットに行ってみるのも楽しかったかもしれません。しかし、メキシコ、キューバ、ペルーまでは歴史や遺跡にも興味を持ち、ボリビアではその途上国ぶりがいろいろと社会勉強になったわけですが、チリで先進国気分になり、ここブラジルに至ってはほとんどただの観光と化してきています。まあ、仕方ない。残りの訪問地で私が気合を入れてポストを書くのは、最後のガラパゴスだけです。

というわけで、次回も軽い感じで、夕方の飛行機でカンポグランジという町を目指します。