レンソイスで美しく広大な白い砂丘を楽しむ&バヘリーニャスで商売上手なおばちゃんのお世話になる

(7月30日、31日)

目指せ、バヘリーニャス

朝7時にサンルイスの宿を出発し、バスでバヘリーニャスを目指します。バスのチケットは、前日に宿にお願いして手配してもらいました。サンルイスの宿をまわって乗客をピックアップしてバヘリーニャスまで送ってくれるバスがあり、バヘリーニャスでの泊まり先を伝えておくと宿まで送ってくれます。

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(高速道路途中の休憩所にて。ブラジルでは、バスの運転手も観光客も、皆同じ場所で食事、休憩します。ブラジルが先進国に近い証です。また、バヘリーニャスに行く観光客の半分以上は、ブラジル国内の人々。ポルトガル語がわかりません)

バヘリーニャスの宿:「グーガおばさんの宿」

バヘリーニャスでは、Villa Cruzeiro Pousada da Gugaに泊まりました。日本語にすると、グーガおばさんの宿、という感じでしょうか。ダブルで一泊80ドルぐらいです。

この宿は、面白かったです。キューバで会った民宿のお姉さんと同じぐらい、オーナーのグーガおばさんは商売人。でも、凄くいい人なんですね〜。グーガおばさんはポルトガル語しかできないのですが、こちらがポルトガル語がまったくできないとわかるや、画面が激しく割れたiPadを取り出し(野球のボールでもぶつけたかのような綺麗だが激しい割れ方をしていた)、ポルトガル語をGoogleの自動翻訳で日本語になおして意思疎通を図ろうとします。でも、ポルトガル語→日本語のGoogle翻訳は意味がよくわからないので、英語にしてもらい、あとは困った時はお互いにiPadを使って意思疎通。今日のツアーは予約した?まだなら連絡しようか?なんていうところから、今日の夜ご飯はどうする?洗濯をしたいんだけど?なんていう話まで、すべておばちゃんとはiPadを使って会話です。南米でもほとんどの宿でロビーでネットは通じますから、ほとんどの宿の人がやろうと思えばこのGoogle翻訳による旅行者との会話をできるはずですが、ここまでしてまで旅行者と徹底して意思疎通を図ろうする人はグーガおばさんが初めてです。もともとホスピタリティに溢れているのか、商売人なので少しでもサービスをして収益をあげようというのか、日本人なんてめったに来ない(トリップアドバイザーやBookin.comのコメントもポルトガル語が多い)から珍しがって親切にしてくれたのかわかりませんが(おそらく、すべて)、いずれにせよグーガおばちゃんにはとてもお世話になりました。なお、宿の設備は良い民宿という雰囲気で、良い感じです。

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(グーガおばさんの宿。おばちゃんがやさしい!)

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(お宿1階の食堂。冷房が効いていて、Wifiもよく入り、とても快適!いただいた果物ジュースがとても美味しかったです)

超巨大な白銀の砂丘、レンソイスを目指す

さて、このバヘリーニャスというブラジルの北にある町は、レンソイスという「超広大な白い砂丘」を観光する拠点になっています。


(衛星からも見える、この白い部分が「レンソイス」。なんじゃこりゃ?という感じ)

では、さっそく行ってまいりましょう。砂丘へのツアーは、グーガおばさんに手配してもらいました。

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(まず川をわたり、トヨタの四輪駆動車で砂丘を目指します。私たちは荷台に括り付けられた椅子に座ります。なお、川を渡る時にもれなく水の中を歩くことになるので、レンソイスには靴で行かない方が無難です)

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(緑に囲まれた白い砂の道を、約1時間〜1時間30分ほど走ります。この道のデコボコぶりは半端ではなく、めちゃくちゃ揺れますが、個人的にはかなり楽しかったです)

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(乗っていた車が途中で運悪く故障したので、交代の車を待ちました)

こ、これは、、。来てみてびっくり、白銀の砂丘

レンソイス、それは、白い砂丘が果てしなく続き、砂丘の間に透明な湖がいくつもある、それはそれは不思議な空間です。正直なところ、レンソイスに来たがっていたのは妻で、私はあまり興味がありませんでした。私たちの今回のブラジルでの訪問先は南部に集中していて、レンソイスだけが北にあり、いったいここに来るだけでどれだけ飛行機代がかかるんだ、そこまでして行って砂丘があるだけって、もとがとれないんじゃないの?と、さんざん妻にブウタレ続けていました(笑)。それでも妻がここは折れなかったのでついに連れてこられたわけですが、正直なところ、これは来て良かった、言葉ではどうも表現できないが、とにかく凄い場所です。

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(砂丘の入り口。右奥に見える旗が、帰ってくる場所の目印になっています)

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(白い砂丘と透明な湖が果てしなく続く、不思議な光景です。この湖のまわりを一周するのも、砂丘を登って降りるのも、砂地を歩き回るのは本当に大変でした)

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(この美しい湖では、泳ぐこともできます。この湖は、雨季にだけ雨がたまってできるものだそうです)

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(妻と「ふたりの足跡がどこまで続く、、」みたいな写真を撮ってみたかったのですが、あまりそれっぽくなりませんでした。まあきれいな風景だから良しとしましょう)

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(砂丘がどこまでも続きます)

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(レンソイスの夕日。夕日を見納めたら、帰路につきます)

とにかく言葉では凄さを表現できないので、是非訪れてみて下さい!

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(レンソイスからバヘリーニャスへの帰り道。観光客を乗せた帰りの隊列の様子)

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(村の土産物売り場)

グーガおばさんの美味しい夕食

夜は、グーガおばさんの宿で夕食を食べました。謎の海鮮スープを頼み、またこれが美味しかった。名前は不明です。

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(この地方のものらしい謎の海鮮スープ、再び。昨晩のものよりも、ずっと美味しかったよおばちゃん!)

小型飛行機からレンソイスを一望する!

一晩があけ、今日は小型飛行機でレンソイスを空から見るというアクティビティに繰り出します。これは結構高くて、二人で約250ドル以上かかっているのですが、一生に一度のことなので、奮発してトライ。グーガおばさんがバヘリーニャスの飛行場まで私たちを送ってくれます。

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(かわいらしい飛行場のロゴ。大丈夫か?)

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(小型飛行機記録を更新。操縦士を含めて4人乗り)

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(いざ出発!左が操縦士、右は同乗した日本人観光客。最小催行人数があり、彼が行きたいと言わなかったら今回のフライトはキャンセルになっていたようです)

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(屋根が赤い、バヘリーニャスの街をまずは眼下に)

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(森の向こうにだんだんと砂丘が見えてきて、、)

上空からのレンソイスは、これまた凄い

飛行機でしばらく飛ぶと、昨晩訪れたレンソイス砂丘が見えてきます。こ、これは、何て広大なんだ、、、。昨日歩いた場所(上空からでも、車がたくさん停まって旗が立っているのでわかります)も見えるのですが、自分たちが昨日「どこまでも砂ですごいなあ」と思って立っていた場所は、この砂丘全体のほんとうにごくごく一部に過ぎないということがわかります。飛行機は値段が高く、必ず乗った方がいい!とまでは勧められませんが、お金に余裕があってレンソイスに思い入れの強い方は、乗ってみるのも良い思い出になると思います。

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(とにかく、この広大感が凄い)

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(昨日、車でひーこら行って楽しんだ2、3の砂丘は、全体のほんの一部にしかすぎないことがよくわかります)

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(ちなみに、少し離れた場所に、白い砂丘を使ったビーチリゾートもあります。これは、ちょっと行ってみたいかも、、)

市場で腕時計を買う

前日の晩、レンソイスからバヘリーニャスに四輪駆動車で戻る時のこと。どうも、この時に何かのはずみでしていた腕時計の時間を調節する部分がどこかにふっとんでしまったようで、腕時計が止まって壊れてしまいました。これから行くリオは治安が悪く、腕時計は必須(iPhoneをいちいちポケットから取り出して時計を確認していたら、盗んでくれと言っているようなもの)。なので、グーガおばさんに時計が買いたいとお願いしたところ、これまた車で市場に連れて行ってくれました。

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(市場の雰囲気)

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(バヘリーニャスの市場で腕時計を買います。なぜか商品が棒に直接巻き付けられています。売り子のおじさんから、100レアル(約50ドル)!と最初言われたのですが、それを聞いたグーガおばちゃんが猛烈な勢いで「シンクエンタ!シンクエンタ!シンクエンタ!(50レアル!50レアル!50レアル!)と連呼。結果、私はブラジル産の腕時計を50レアル(約25ドル)で買うことができました(笑)。おばちゃん、値切ってくれてありがとう。しかしこの腕時計、防水もついてちゃんと動きお得なのですが、説明書がなく、いまだに1時間ごとに鳴る小さなビープ音をどうしたら消せるのかがわからずにいます。その他の機能は適当にいじって解明したのですが。。。)

宿の近くの川沿いのレストランで癒される

さて、砂丘を歩き、空からも見て、あとは夕方に来るバスを待つだけです。宿の食堂でWifiを使わせてもらい、この先の宿をいくつか予約した後、昼食はグーガおばちゃんお勧めのレストランへ行きました。これが、川沿いで気持ちがいい上に、とても美味しかったです。

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(店の外観)

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(川にお店がせり出していて気持ちがいい)

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(お店から臨むバヘリーニャス)

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(右側の魚料理がとても美味しかった。シカゴにも出店して欲しい(笑))

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(レストランからの帰り道。午後2時前後で、死ぬほど暑いので、タクシーの運転手も日かげ仕事をさぼっていました。これだけ暑かったら、仕方がない)

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(宿の近くはこんな感じで、少しアマゾンのようです)

そんなわけで、たった一泊でしたがバヘリーニャスとレンソイスも終わり。上に書きましたが、あまり期待していなかった分、レンソイス砂丘がすごく、グーガおばちゃんも良い人で、とても記憶に残る良い滞在になりました。

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(グーガおばさん、ありがとう!)

この後は、サンルイスまでバスで戻り、そこから飛行機でリオデジャネイロに飛びます。