サンティアゴ→サンパウロ→ブラジリア→サンルイス、チリからブラジルのサンルイスへ、遥かなる道のり

(7月28日、29日)

南米移動の飛行機

チリに別れを告げ、サンティアゴからLAN航空でブラジルのサンパウロを目指します。ここで、簡単に中南米移動の飛行機をご説明します。まず、ブラジル以外の南米での飛行機の移動は南米に強いLAN航空Air Passという南米周遊券を買っています。しかしLANはブラジル国内が強くないので、ブラジルでは別の航空会社を検討しました。ブラジルはTAM航空が強く、TAM航空のブラジル周遊Air Passも検討したのですが、ブラジルにTAM航空で入らないと割引が良くなく、ブラジルににはAir Passを使えるLAN航空で入ることにしたため、これは断念。結局、ブラジル国内はTAM航空の安いエコノミーを買っていきました(そうしたら、深夜便や乗り継ぎ便が多くなり、疲れました)。LANとTAMは同じ航空会社で、LATAM AirPassというLANとTAMのネットワークを両方カバーした南米周遊券を出しています。本当は、これが使えると一番良かったのですが、私たちが航空券を買おうとしていた本当に直前にこの商品が発売され、LATAM AirPassのサイトから問い合わせをしたものの、結局要領を得た返事が得られず、結局断念した経緯があります。今なら、LATAM AirPassが買えるかもしれないので、これから旅行される方はまずこちらにトライしてみてはいかがでしょうか(でも、LATAM AirPassの代理店は適当です。「その期間はLAN AirPassもTAM AirPassも売り切れで正規価格しかありません」と言われても、それぞれの航空会社のホームページで申し込めば普通に買えるので、騙されないでください)。また、ブラジル国内ではGOL航空もTAMと勢力を二分して大きな印象を受けたので、ブラジルだけ別に買うならこちらを使ってみるのも良いかもしれません。

ポルトガル語がわからなすぎるブラジル

さて、夕方サンティアゴを出発するLAN航空に乗り込み、まずはサンパウロへ。とりあえず、サンパウロに着いた時の感想を一言で言えば、ポルトガル語がわからなすぎる」。今まで、1ヶ月間スペイン語圏の国を旅してきて培った様々な旅のスペイン語(挨拶と数字)が、まったく役に立たないではないか!ポルトガル語は、スペイン語と似ているのですがちょっと違います。「おはよう」が、スペイン語だと「ブエノディアス」、ポルトガル語だと「ボンジエ」、参考までにフランス語だと「ボンジュール」なので、ポルトガル語はスペイン語とフランス語の間のような気がします。ともかく、お店で軽食を頼むにもポルトガル語がわからず苦労しました。

サンパウロで深夜に空港を移動する

さて、サンパウロの空港に着いた時は、すでに深夜1時をまわっていたと思います。LAN航空はサンパウロの「サンパウロ国際空港」に着くのですが、翌朝にはサンパウロにある別の「コンゴーニャス空港」から、国内線で経由地のブラジリアに向かわないといけません。事前の調べでは、TAM航空が24時間サンパウロ国際空港からコンゴーニャス空港にバスを出しているはずなので、それで移動する予定だったのですが、インフォメーションのお兄さんに聞いたところ「TAM航空のバスはもう遅くて終わっているから、有料のエアポートバスに乗るべし」と。なに、話が違うじゃないか、と思いましたが仕方がないので2人で(確か)40ドルぐらい払ってエアポートバスに乗りコンゴーニャスに向かいました。しかし、こちらのバスが出発する前のこと、あ、目の前にTAM航空のバスがあるじゃないか!!!時間は深夜1時30分すぎ。もうチケットも買ってしまっていたのでエアポートバスで移動しましたが、少なくともTAM航空は午前1時30分まではコンゴーニャスへのバスをサンパウロ国際空港から出しています。ご注意下さい。

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TAM航空のバス。これに乗りたかったんだけど、、、)

ちなみに、この深夜のバスは、サンパウロ国際空港からサンパウロの市街を経由してコンゴーニャス空港に行くのですが、このサンパウロ市街の深夜の通過はコワすぎました。薄暗いオフィス街に、出歩く人は皆無、たまに浮浪者がいる空間。何でも、深夜に市街を移動するバスが強盗に襲われることもあるとか。確かに、このバスから降りたら歩いて10秒で死ねる雰囲気です。そう思っていたら、何と途中の市街の広場で降りるブラジル人がいるではありませんか!どうするのかと思ったら、彼らはバスを降りて荷物を回収し5秒後には停めてあったタクシーに乗り込んでいましたタクシーが停まっていることを知っている地元の人しか深夜に降りられない、サンパウロ恐怖のバスでした。バスは無事にコンゴーニャス空港に着き、朝まで空港ロビーで耐え、早朝の便で経由地のブラジリアに向かいます。なお、この後もサンパウロは経由のみで市街に出ていないので、昼間のサンパウロはわかりません。

ブラジリアの空港は明らかにキャパシティ不足

ブラジリアで覚えていることはふたつあります。ひとつは、荷物検査をする際に、貴重品をビニール袋に入れさせられたこと。通常の空港ではカゴに直接入れると思いますが、ここではわざわざビニール袋に入れさせられました。丁寧な対応、というよりは、空港職員が盗難するから盗難防止のためにビニール袋に入れているとしか思えません。

ふたつめは、とにかく空港が狭くて人がごった返していること。明らかにキャパシティ不足です。オリンピックに備えてかはわかりませんが、増設工事をしていましたので、早く拡張されるといいですね。あと、セキュリティゲートを経て待合ロビーに入るとほとんどお店がないので(椅子も不足の傾向)、食事などは外で済ませておいた方が良いでしょう。

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(はるか彼方に未来都市ブラジリアが見える、、が遠すぎてよくわからない)

ブラジル人は陽気なんだなあとタクシーでいきなり実感

さて、サンティアゴからサンパウロとブラジリアを経由して疲れきってサンルイスに到着です。サンルイスで空港からホテルまでタクシーに乗って、いきなりブラジル人はやっぱり陽気なんだなあと実感しました。タクシーの運転手が、運転しながら陽気に歌を歌いまくるからです。しかも、サンバを大音量で流す謎のトラックも横を走って行きました(日本で言うと、音楽を流しながら走る宣伝トラックみたいなもの?)。ペルー、ボリビア、チリ、南米のどの国でも、こんなに陽気なタクシーの運転手は会ったことがありません。さすが、情熱の国ブラジルです。

世界遺産サンルイスをそぞろ歩き

サンルイスは、ブラジルで唯一フランス人によって築かれた街ということで、旧市街は1997年に世界遺産に登録されています。ホテルに荷物を置いた後、少し街を歩き回ってみます。

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(サンルイスの夕べ)

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(タイルが綺麗な街並)

この時、妻が疲れで体調が優れなかったこともあり、それほど気合を入れて街を見ていません。ですが、世界遺産のわりには、街の楽しさランク的にはまあまあという感じでしょうか(バルパライソよりは良いと思う)。私見ですが、世界遺産は登録年に着目することが大事な気がします。南米の傾向で言うと、初期に登録された世界遺産マチュピチュガラパゴス諸島など)は実際に行ってみて「おお!」と思いました。一方で、最近になって登録されたものは、行ってみて「、、、?」と思うことが多かったような気がします。いろいろとその土地の歴史などを学ぶと、また見方は変わるのかもしれませんが。

夕食は海鮮スープで

夜は、ホテルの近くで歩き方に載っていたDon Franciscoというお店に行きます。ここは、味はまあまあだったかな。ちょっと独特の酸味が強くて、酸が苦手な私とは相性がやや悪かったです。美味しかったですけどね。

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(暗いけど、ちゃんとやってます)

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(サンルイスと次に行くバヘリーニャスでよく食べた謎の海鮮スープ。具沢山で、クリーミーで美味しい)

サンルイスの宿

サンルイスでは、旧市街の真ん中にあるPousada Portas da Amazoniaに泊まりました。歩き方には「1839年に建てられたコロニアルな家屋を、モダンに改装している」と書いてありますが、確かに古い建物を上手にリフォームしてホテルにしており、ボロさもありつつ雰囲気が良いです。水回りなどはしっかりしていて、ホットシャワーも完備で清潔で素晴らしい。翌日、バヘリーニャスに行くバスを受付で手配もしてもらえました。朝食も果物たくさんで美味しく、なかなか良い宿だったと思います。

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(この看板は、アマゾニアを表しているのだろうか、、)

明日は、バヘリーニャスへ移動し、レンソイスという謎の砂丘に挑みます。