ラパスからウユニへ〜砂に覆われた冬のウユニへ

(7月22日)

面白いがおっかないラパスを後にウユニへ

今日は、ラパスから塩湖の絶景が有名なウユニへ向かいます(飛行場に行く途中で、カフェブルーベリーズに寄ってカレーを食べたのは前日に書いた通りです)。

ウユニ行きの話に入る前に、ラパスについて思い出したことをとりとめなくいくつか。

ラパスでタクシーに乗る時は、ラジオタクシーに乗りましょう。タクシーの天井に電話番号が書かれた大きなプレート?が載っているのがラジオタクシーです。ラジオタクシーであれば流しで拾っても大丈夫だと思います。その他のタクシーを流しで拾うのは避けた方が良いでしょう。

また、在ボリボア日本大使館領事情報のページに大使館の方が運営されている掲示板があるので、軽く目を通しておくと良いと思います。今覗いてみると、「9月1日(日)はボリビアの「歩行者の日」であり、午前9時から午後5時までの間は、ボリビア全土で事前に登録し許可を得た車両を除き、自家用車、タクシー、バス(ミニバスやラパスから他都市への長距離バスも含む)いずれも走行禁止で利用できません」とか、とんでもないことが書いてあります。滞在中に、こういうのに当たらなくて良かったです。。

ラパスは乞食も多くて、ATMでお金を引き出すのも少しヒヤヒヤしました。幸いにも、ホテルのすぐ脇にATMがあったので、引き出した後にすぐに安全なホテルの中に引き返せたのは良かったです。また、これはラパスに限りませんが、ペルーからボリビアに入ったところからすべてにおいてサービスのレベルが下がります。物価も下がるので文句は言えないのですが、ペルーとボリビアの国民性の違いも関係があるのでしょうか。読んだ本には、ボリビアに潜伏したゲバラボリビアの山の民で少し閉鎖的なところには苦労させられたと書いてありました。

何はともあれ、悪い奴らに追いかけられ、美味しいものを食べて、呪術の売り物から綺麗な織物まである土産物通りも楽しませていただき、ラパスは何かと記憶に残る街でした。さらばラパス。

ウユニへの道

さて、ウユニです。私たちはアマゾナス航空の飛行機で行きますが、どうやって行くかは事前に調べて少し考えました。

バスはランクによるものの最高でも30ドル程度と経済的ですが、移動時間は軽く10時間以上、また経由地のオルーロからウユニまでは悪路で有名で月に1~2度は事故を起こしている模様。飛行機は割高ですが、早くて安全。ツアー会社に頼んだ場合は、チャーターした専用車で移動することが多いようです。

私たちは、体力の確保と安全を優先して、割高ですが飛行機を利用することにしました。特に、この動画の五分過ぎでバスが横転する様子を見て、こんなことに巻き込まれたらたまらんと思ったのが飛行機に決めた決め手です。けんちゃんのノートにも、バスで事故にあった人の話が書いてありました。しかし一方で、今回ウユニのツアーで一緒になった日本人旅行者は、バスの道は思ったほど酷くなかったとも言っていました。雨季よりも乾期の方が、バス移動は難易度が低いのかもしれません。

小型飛行機が怖すぎる

さて、そんなわけでアマゾナス航空です。天候を理由に出発が予定よりも2時間遅れましたが、大した問題ではありません。待っている間は暇でしたけど。

しかし、この小型飛行機もかなり恐ろしい。操縦室と客席の間に仕切りがなく、パイロットがマニュアルで飛行機を操縦している様子が丸見えです。操縦室の警告音も客席にすべて筒抜け、パイロットがレバーを引けば飛行機が離陸し、ハンドルを傾ければ飛行機も傾く、そんな様子に乗客は全員大騒ぎ。機長も操縦士もリラックスしていて、コカコーラを飲んだり、雑談したり、メモを書いたりしながら飛んでいますから、飛行には何も問題ないのでしょうが、小型機に乗り慣れていない乗客はみんなハラハラした1時間でした。

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(ラパスの空港。はっきり言って、小さい!)

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(空港からの眺めは、何やらすごい)

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(安全なはずの恐怖の飛行機)

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(客席より操縦室を撮影。人生で一番飛行機に乗ってハラハラしました。ウユニで空港に着いた後、「申し訳ありませんが私たちの飛行機には皆さまの降機をお手伝いする客室乗務員は乗っていないので、自分で降りて下さい。ありがとう」ということを英語で言っていて、ちょっと笑えました)

Hodakaでウユニ塩湖へのツアーを購入!

予定よりも2時間以上遅れ、ウユニの飛行場に到着したのは午後4時すぎ。タクシー(二人で20ボリ)でホテルに行った後、町の中心に出て明日からのツアーを探します。

町に出た時はすでに5時をまわっており、ツアー会社がやっているかやきもきしましたが、地球の歩き方にも載っているHodaka(穂高)で無事ツアーを予約することができました。予定では、ここでウユニ塩湖を通ってチリのアタカマに抜ける2泊3日のツアーに申し込むつもりだったのですが、豪雪のために山岳地帯が封鎖されており、2泊3日のツアーは催行されていないとのこと。やむなく、1泊2日でウユニ塩湖を見て、その翌日にバスでウユニ市街からチリのカラマに抜けることにしました。1泊2日のツアーは塩のホテル(Cristal Samana)の宿泊料込みで一人750ボリ(約120ドル)。おそらく他のツアー会社に比べると割高だと思いますが、Hodakaは日本人旅行者をたくさん扱っているだけあり、日本人がウユニでどんなところが見たいか(要するに、日本人は鏡張りや夕日が大好き)を心得ていますし、絶対額としては大した額ではないので良いのではないかと思いました。ウユニからカラマまでのバスは一人150ボリ(20ドル強)でした。

本当に何もない砂の町ウユニ

ツアーを決めれば、もう今日はやることはありません。しかし、ウユニでやることもない。ウユニの町がどんな感じかというと、砂だらけの本当に何もない町です。トリップアドバイザーでウユニのページを見ると、欧米人がsandyでdisgustingだと連呼していますが、そう言いたくなる気持ちもわかります。

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(ウユニの空港。トイレはありました)

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(ウユニの市街。中心の広場周辺だけは「町」ですが、それ以外のエリアはこのように砂、砂、砂、、、)

レストラン16 de Julioで料理が来ない

Hodakaのおばちゃんに、どこか美味しいお店を教えてと言ったら紹介されたレストラン16 de Julioで夕食をとります。駅前のメイン広場に面しています。出て来た食事は(期待していなかったので)まあまあ良かったのですが、出てくるまでが凄かった。インディへナのおばちゃんがオーダーをとるのですが、入店からいつまでたってもおばちゃんがオーダーをとりに来ません。手を挙げても来ず、奥のカウンターで何か伝票のようなものとにらめっこしています。カウンターまでズカズカと行ってオーダーすればいいのかもしれませんが、まあここはサービスが悪いことで有名なウユニでこちらの期待値も低いし、急いでもいないので、郷に入っては郷に従えということでひたすら待ってみます。面白いのは、おばちゃんがこっちをチラチラ見ているんですね。内心、呼ばれているのにオーダーをとりにいかないのをおばちゃんは気にしているわけです(なお、オーダーを待たされているのは私たちだけではなく、他の何組かの旅行者たちも待たされている)。結局、入店してから30分以上してからおばちゃんはついにオーダーをとりに来ました。ちなみに、注文してから料理が出てくるまでは1時間。何人かの旅行者は、さすがにしびれを切らして途中で帰ってしまっていました。おばちゃんはじめ親族3人程度でまわしているお店で、お客さんが入りすぎてテンパっていたのだと想像しています。

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(注文をとりに来ない料理店。子供が電飾の飾り付けをしていて可愛かった)

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(料理はまあまあ!)

ウユニの宿

Hotel Samay Wasi

ウユニの中心から東に歩いて10分程度の場所にある、一泊60ドル強のホテル。新しいホテルで調度品は新しく、清潔に保たれており、良い宿です。ホテルのスタッフ(特に、まだ高校生ぐらいの年齢の若い女の子)がみな親切なのも良いです。トリップアドバイザーでホテルのレビューを読むとわかりますが、ウユニ市街の宿は全体的に評判が異常に悪いです。おそらく、何もない山合いの村にウユニ塩湖を目当てに観光客がたくさん来るようになって、村としてあまりサービスという発想がないままなのでしょうね。そんなわけでかなり期待していなかったのですが、良い意味で期待値以上の良いホテルでした。ただ、ウユニの中心から数ブロック離れており、夜は真っ暗になるので、夜は近くてもタクシーを使って帰った方が良いです。歩いて帰ったら、あまりにもまわりが真っ暗で「いま誰かに襲われたら絶対に助からない」と思いました。ウユニはラパスに比べれば治安は良いと思われ何事もありませんでしたが、それでも夜に中心を離れて歩くのはお勧めできません。

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(きれいで新しい客室。素晴らしい)

明日はウユニ塩湖に行ってきます。